Made In Germany
マワ社は1948年、南ドイツ・ミュンヘン郊外のパッフェンブラオにて創業しました。その後、1963年に現在の所在地・パッフェンホーフェンに移り、今に至ります。
MAWAの由来
創業者マルティン・ワーグナー(Martin Wagner)のイニシャルを冠し、MAWAという社名が付けられました。創業当時のマワ社は、顧客の要望に合わせて、キッチングレーターや紙の断裁機などの鉄製品を作っていました。
鉄という素材を信頼していたマルティン・ワーグナーは、やがて鉄でハンガーを作ることを思いつきます。1955年には、最初のスカートハンガーを開発して特許を取得。大ヒット商品となりました。
省スペースハンガーの誕生
強度の高い鉄を素材に選んだことで、木製ハンガーよりもスリムなデザインのハンガーが出来上がりました。マワハンガーの省スペース効果は、鉄という素材がゆえに生まれたものなのです。
「場所を取らないのでクローゼットにたくさんかけられる」という利点は、マワハンガー最大の魅力と言えるでしょう。
ノンスリップコーティングの誕生
マルティン・ワーグナーが鉄製ハンガーのアイデアを思いついた1948年当時、ハンガーといえば木製しかありませんでした。だからこそ、画期的なアイデアだったのです。
とはいえ鉄には「錆びる」という問題がつきまとっていました。そこで彼は、サビを防ぐために何かコーティングをしようと考えました。
何度も何度も、あらゆるコーティングを試すなかで、彼はふと、コーティングにノンスリップ効果も持たせてみようと思いつきました。というのも当時のドイツでは、木製ハンガーは衣服が滑り落ちやすいからと、ハンガーに布を貼って対処するのが一般的だったのです。
「鉄のサビと、衣類のすべり落ちを両方防ぐ」という目的のもと、試行錯誤を重ねた結果、ついに初代のノンスリップコーティングが完成。以来、コーティングのレシピは日々改善され、現在では有害物質を排除した素材になりました。
世界的なハンガーメーカーへ
マワ社は現在、500種類以上の鉄製・木製・プラスチック製ハンガーを製造しており、それらを世界中50カ国以上に輸出する、世界的なハンガーメーカーへと成長しました。
現在のCEOミカエラ・シェンクのもとアクティブな活動を続け、ヨーロッパ・アメリカ・アジアへと魅力的なマワハンガーを届け続けています。
PROFILE
所在地:
ドイツ・パッフェンホーフェン
History
- 1948年
- MAWA GmbH設立。パッフェンブラオに工場を構える。 創業者のマルティン・ワーグナー(Martin Wagner)のイニシャルを冠し社名がMAWAと付けられた。 キッチングレーターや紙の裁断機の制作を始める。
- 1955年
- 最初のズボンハンガーを作り、特許を取得。開発をさらに進めスカートハンガーを開発。スカートクリップも特許を得る。
- 1960年
- メタルハンガーにノンスリップコーティングをした最初のトップス用ハンガーを発売。
- 1963年
- パッフェンホーフェンに工場を移転。直前に創業者ワーグナーが突然死去。 ワーグナーの妻、イダが後継者となる。
- 1960年代末
- MAWA社は200人の従業員を抱え一日に12万本のメタルハンガーを製作していたが、
70年代になりオートメーション化へと踏み出し、1985年、MAWA社は最初の全自動メタルハンガー製作システムの開発に成功する。
ヨーロッパ市場で拡大を続ける一方、70年代終わりにはアジアでも成功を収め始める。
冷戦の終わりとともに東側諸国でも新しいマーケットを得る。
会社は着実に成長し、鉄製・木製・プラスチックハンガーの500を超える圧倒的なラインナップを販売する。 - 2007年
- 企業家ミカエラ・シェンクがMAWA社を引き継ぐ。 ISO 9001QMS基準による品質保証を指示し、環境保護の観点も積極的に取り入れる。 電気メッキ技術の全てをデザインし直し、水の消費量を75%削減。ニッケルのスラッジもリサイクルされるようになる。
- 2010年
- 最初のフタル酸塩の入っていないハンガーを売り出す。 リサイクルできる材料や再生可能エネルギーを使おうという思想が基盤にある。
MAWA社は、ドイツに特徴的な品質志向の企業文化の中で、伝統的な物作り企業の概念を大切にし成功を続けている。